今回は、エフェクターについて詳しく解説していきます。
ギターを始めて半年ほど経ち、弾けるようになってきたけれど、なんだか憧れのギタリストの音色と違う…
そんな経験はありませんか?その違いの秘密は、実はエフェクターにあるんです。
エフェクターは、ギタリストの表現力を大きく広げられる機材です。
でも、初心者にとっては少し敷居が高く感じるかもしれません。
この記事では、エフェクターの基本から種類、繋ぎ方まで詳しく解説します。
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エフェクターとは?基本的な解説
エフェクターとは、簡単に言えば「音を加工する装置」です。ギターの生音をより魅力的に、あるいは全く異なる音色に変化させることができます。
例えば、クリーンな音をガツンと歪ませてロック風にしたり、幻想的なエコーを加えてスペーシーな音にしたり。エフェクターを使えば、1本のギターで無限の音色を作り出すことができます。
私が初めてエフェクターを使った時の衝撃は今でも忘れられません。
初めは、歪み系のエフェクターを使用しましたが、急に上手くなったような、プロのギタリストに近づいたような気がしました。
マルチエフェクターとコンパクトエフェクターの2種類ある
エフェクターには大きく分けて2種類あります。
マルチエフェクターとコンパクトエフェクターです。それぞれに特徴があり、用途によって使い分けることが大切です。
マルチエフェクターは1台で複数の音色が出せる
マルチエフェクターは、その名の通り複数のエフェクト機能を1台に搭載したエフェクターです。
特徴:
多様なエフェクトを内蔵
プリセット音色が豊富
比較的コンパクト
初心者にとっては、マルチエフェクターがおすすめです。
1台あれば様々な音作りが楽しめますし、プリセット音色を使えば簡単に憧れのギタリストの音色に近づけます。
私も最初は「Zoom G3」というマルチエフェクターを使っていました。
色々な音を試せるので、自分の好みの音色を見つけたり、プロとそっくりの音をつくったりしました。
ただし、慣れていないと細かい調整には少し時間がかかるかもしれません。
コンパクトエフェクターは1つの効果に特化させたエフェクター
コンパクトエフェクターは、1つの効果に特化した小型のエフェクターです。
特徴:
単一の効果に特化
シンプルな操作性
高音質
自由な組み合わせが可能
コンパクトエフェクターは、1つ1つの効果を高品質で実現できます。
また、好みのエフェクターを組み合わせて独自の音作りができるのが魅力です。
音質にこだわりたい場合や、自分だけの音作りを追求したい場合におすすめです。
ただし、複数のエフェクターを揃える必要があり、初期投資は高くなる傾向があります。
エフェクターの種類は7つある
エフェクターには様々な種類がありますが、主に7つのカテゴリーに分類できます。
- 歪み系
- 空間系
- イコライザー系
- フィルター系
- モジュレーション系
- ダイナミック系
- アンプシュミレーター系
それぞれの特徴と使い方を見ていきましょう。
歪み系
歪み系エフェクターは、クリーンな音に歪みを加えて音を太くしたり、エッジを効かせたりするエフェクターです。
代表的なもの
ディストーション
オーバードライブ
ファズ
使用例:
ロックやメタルのリフやソロ
ブルースのソロ
一番最初に買うおすすめは、オーバードライブです。
適度な歪みで音に厚みが出せるので、様々なジャンルで活用できます。
空間系
空間系エフェクターは、音に広がりや奥行きを与えるエフェクターです。
代表的なもの:
リバーブ
ディレイ
使用例:
バラードのアルペジオ
空間系エフェクターは使いすぎると音が濁るので注意が必要です。
私は、リバーブを軽く効かせるだけで音の厚みがましたり、ミスが目立ちづらくなるため、初心者の時は頼りきりでした。
イコライザー系
イコライザー系エフェクターは、音の周波数特性を調整するエフェクターです。
特徴:
特定の周波数帯域を強調または抑制
音質の微調整が可能
使用例:
ミックスでの音抜け改善
特定の周波数帯域の強調
イコライザーは地味な存在ですが、音作りには欠かせません。
バンド内での音の棲み分けや、録音時の音質調整に重宝します。
フィルター系
フィルター系エフェクターは、特定の周波数帯域を通過させたり遮断したりするエフェクターです。
代表的なもの:
ワウペダル
オートワウ
使用例:
ファンクのリズムギター
ロックのソロ
ワウペダルは足で操作するため、演奏中にダイナミックな音の変化をつけられます。
私は、「東京事変」の浮雲さんに憧れていたので、真似して使っていました。
モジュレーション系
モジュレーション系エフェクターは、音に揺らぎを加えるエフェクターです。
代表的なもの:
コーラス
フランジャー
フェイザー
使用例:
クリーンギターのアルペジオ
80年代風の音作り
モジュレーション系は、音に立体感や奥行きを与えます。
ダイナミック系
ダイナミック系エフェクターは、音量の変化を制御するエフェクターです。
代表的なもの:
コンプレッサー
リミッター
使用例:
スラップベース風の音作り
サスティーンの延長
コンプレッサーは、音のアタックを抑えてサスティーンを伸ばす(音の長さ)効果があります。
ソロギターの定番エフェクターの1つです。
アンプシミュレーター系
アンプシミュレーター系エフェクターは、様々なギターアンプの特性を再現するエフェクターです。
特徴:
有名アンプの音色を再現
ヘッドフォンでの練習に便利
使用例:
自宅練習
レコーディング
アンプシミュレーターがあれば、大音量を出さずに様々なアンプサウンドを楽しめます。
その他のエフェクター
ここまで7つの主要なエフェクターカテゴリーを見てきましたが、他にも知っておくべき重要なエフェクターがあります。
チューナー
チューナーは厳密にはエフェクターではありませんが、ギタリストには欠かせない機材です。
特徴:
正確なチューニングが可能
消音機能付きのものが多い
使用例:
ライブ前のチューニング
演奏中の素早いチューニング
チューナーは、音を正確に合わせるために必須のアイテムです。特にライブでは、観客の前で長々とチューニングするわけにはいきません。
ペダル型のチューナーがあれば、素早く正確なチューニングができます。
ボリュームペダル
ボリュームペダルは、足で音量をコントロールするためのペダルです。
特徴:
演奏中の音量調整が可能
エクスプレッションペダルとしても使用可能
使用例:
スウェルエフェクト
ソロ時の音量ブースト
ボリュームペダルは、演奏の表現力を大きく広げてくれます。
私は、ゆっくりとペダルを踏み込んで音を膨らませる「スウェル奏法」をよく使います。繊細な演奏にアクセントを付けたいときにおすすめです。
スイッチャー・セレクター
スイッチャー・セレクターは、複数のエフェクターを切り替えるための装置です。
特徴:
複数のエフェクターをまとめて ON/OFF 可能
複雑なエフェクト切り替えを簡単に
使用例:
ライブでの素早い音色切り替え
複数のエフェクターのバイパス制御
スイッチャー・セレクターは、多くのエフェクターを使用する場合に非常に便利です。
私は、曲のイントロ、Aメロ、サビなど、パートごとに異なるエフェクト設定を1つのスイッチで切り替えられるようにしています。これにより、複雑な音色変化も瞬時に行えます。
エフェクターを使用する際に必要なもの
エフェクターを使用する際には、エフェクター本体以外にもいくつかの付属品が必要になります。ここでは、主要な2つのアイテムについて解説します。
シールド・パッチケーブル
シールドケーブルとパッチケーブルは、機材同士を接続するためのケーブルです。
シールドケーブルはギターとエフェクター、エフェクターとアンプを接続します。
長さは必要に応じて選ぶ必要がありますが、一般的には3〜5mです。
パッチケーブルはエフェクター同士を接続します。
長さはそれほど長い必要がないため、一般的には15〜30cm程度のものを選びます。
品質の良いケーブルやパッチを使用することで、音やせと言われる音質の劣化やノイズの混入を防ぐことができます。
電源アダプター
電源アダプターは、エフェクターに電力を供給するための装置です。
複数のエフェクターに同時に電力供給可能です。
電池で動作するエフェクターもありますが、長時間の使用や複数のエフェクターを使う場合は電源アダプターが便利です。
ただし、エフェクターによって必要な電圧や極性が異なるので、購入時には注意が必要です。
コンパクトエフェクターは大体9Vのものを買えば問題ないでしょう。
エフェクターの接続とつなぎ方
エフェクターの効果を最大限に引き出すためには、適切な接続方法を知ることが重要です。ここでは、基本的な接続方法を3つのステップで解説します。
ギターとエフェクターの接続方法
ギターのアウトプットジャックとエフェクターのインプットジャックをシールドケーブルで接続します。
ケーブルはしっかりと差し込み、緩みがないか確認しましょう。
ノイズ防止のため、ケーブルは他の電源コードなどと離して配置することをおすすめします。
▼注意点
複数エフェクターの連結方法
複数エフェクターの連結方法は以下のようになります:
- エフェクターの順序を決める(一般的には歪み系→モジュレーション系→空間系)
- 短いパッチケーブルを使用して、1つ目のエフェクターの出力を2つ目のエフェクターの入力に接続
- 同様に、2つ目から3つ目、3つ目から4つ目…と順番に接続
- 最後のエフェクターの出力をアンプに接続
▼注意点
この方法で、複数のエフェクターを効果的に連結し、多彩な音作りが可能になります。
エフェクターとアンプのつなぎ方
エフェクターとアンプのつなぎ方は以下の手順で行います:
- エフェクターの出力端子とアンプの入力端子を確認します。通常、エフェクターの出力は「OUTPUT」や「OUT」、アンプの入力は「INPUT」や「IN」と表記されています。
- 適切な長さのシールドケーブルを用意します。一般的には3〜5メートル程度で十分です。
- エフェクターの出力端子にケーブルの一方を接続します。
- ケーブルのもう一方をアンプの入力端子に接続します。
- 接続前にアンプのボリュームを下げておき、接続後にゆっくりと上げていきます。
▼注意点
この方法で、エフェクターを通した音をアンプから出力できます。
まとめ
本記事では、初心者に向けてエフェクターの基礎から種類、つなぎ方などを解説しました。
私も初心者のときには、エフェクターにかなり悩んで、色々なものを買い漁っていた記憶があります。自分にあうエフェクターは試奏することで、見つけられるので、ぜひ楽器店に行ったり、友達に借りてみたり、動画をみたりしながら最適なものを見つけましょう。