好きなバンドのライブにいくと、アーティストがどんなエフェクターボードを組んでるのか気になりますよね。
自分もエフェクターボードを組んでみたいけど、どれがいいかわからない
エフェクターボードってどうやって組めばいいかわからない
そんなお悩みがある方も少なくはないはずです!
この記事では初心者でも簡単にできるエフェクターボードの組み方を詳しく解説します。
初心者におすすめのエフェクターボードの構成
まずは、基本的なエフェクターボードの構成について見ていきましょう。
エフェクターの種類と特徴
エフェクターには様々な種類がありますが、初心者の方におすすめの基本的なエフェクターは以下の通りです。
- チューナー:音程を合わせるための必須アイテム
- コンプレッサー:音量の揺らぎを抑え、サステインを伸ばす
- オーバードライブ/ディストーション:音を歪ませる
- コーラス:音に広がりを与える
- ディレイ:エコー効果を加える
- リバーブ:残響音を加える
これらのエフェクターを組み合わせることで、基本的な音作りが可能になります。
エフェクターについてはこちらで詳しく解説してます
エフェクターボードを組むために必要なアイテム
エフェクターボードを組むには、以下のアイテムが必要です。
- エフェクターボード本体
- パッチケーブル(エフェクター同士を接続するための短いケーブル)
- パワーサプライ(電源供給装置)
- マジックテープ(エフェクターを固定するため)
- タイラップ(ケーブルをまとめるため)
これらのアイテムを用意することで、基本的なエフェクターボードを組むことができます。
おすすめのエフェクターボード
初心者の方におすすめのエフェクターボードをいくつか紹介します。
1. BOSS BCB-30X:コンパクトで持ち運びやすい、3〜4台のエフェクター用
2. Pedaltrain Nano+:軽量でシンプル、4〜5台のエフェクター用
3. ARMOR ( アルモア ) / PS-2C:やや大きめで拡張性が高い、5〜7台のエフェクター用
上記のボードは、初心者の方でも扱いです。
エフェクターボードを組む手順
それでは、実際にエフェクターボードを組む手順を見ていきましょう。
エフェクターの配置と順番
エフェクターの配置順序は音質に大きく影響します。
一般的な接続順序は以下の通りです。
ギター → チューナー → コンプレッサー → オーバードライブ/ディストーション → モジュレーション系(コーラスなど) → タイムベース系(ディレイ、リバーブ) → アンプ
この順序を基本としつつ、自分の好みや使いやすさに合わせてアレンジしていきましょう。
エフェクターの繋ぐ順番に関してはこちらの記事で詳しく紹介しています。
配線方法とケーブル選び
配線には、短いパッチケーブルを使用します。ケーブルは以下の点に注意して選びましょう
- 長さ:エフェクター間の距離に合わせて、適切な長さを選ぶ
- 品質:信号の劣化を防ぐため、高品質なケーブルを選ぶ
- プラグの形状:L字プラグを使うと、エフェクター間のスペースを節約できる
配線する際は、ケーブルがエフェクターのフットスイッチの操作の邪魔にならないよう注意しましょう。
固定方法とマジックテープの使い方
エフェクターをボードに固定するには、マジックテープを使用します。以下の手順で行います。
- エフェクターの底面とボードの表面を、アルコールなどで清掃する
- マジックテープの柔らかい面をエフェクターの底面に貼り付ける
- マジックテープのざらざらした面をボードに貼り付ける
- エフェクターをボードにしっかりと押し付けて固定する
マジックテープは必要以上に大きくカットせず、エフェクターのサイズに合わせて適切な大きさにカットしましょう。
エフェクターボードの選び方
エフェクターボードを選ぶ際は、以下の点を考慮しましょう。
タイプで選ぶ
エフェクターボードには主に「ソフトケース型」と「ハードケース型」があります。
ソフトケース型は、エフェクターを持ち運ぶように作られたカバンです。
そのため、軽量かつ持ち運びやすいです。また、ポケットもついていて、シールドや予備の弦、ピックなどの小物を収納できることも特徴です。
一方で、ソフトケース型は「ハードケース型」よりも頑丈さにかけてしまいます。
丁寧に運べば問題ないですが、雑に扱えば内部のエフェクターを傷つける可能性もあります。
「ハードケース型」のメリットは「頑丈であること」です。
そのため、エフェクターの故障のリスクやトラブルなどを防ぎやすいです。
私は、ハードケースを持っていますがエフェクターの機材トラブルが起きたことがないです。
一方で持ち運びにはかなり苦労し、自転車で移動していたときには重さで手が千切れそうでした。
サイズで選ぶ
ボードのサイズは、使用するエフェクターの数や将来の拡張性を考慮して選びましょう。
- 小型(40cm x 20cm程度):3〜4台のエフェクター用
- 中型(60cm x 30cm程度):5〜7台のエフェクター用
- 大型(80cm x 40cm程度):8台以上のエフェクター用
そこまで、エフェクターの数が多くない方は、小型で十分です。また今後増やしていく可能性がある場合には、中型を買っておけば問題ないでしょう。
プロはかなり大きいエフェクターボードを持っていますが、無駄に大きいエフェクターボードを買ってしまうと後悔します。
価格で選ぶ
エフェクターボードの価格帯は幅広いですが、初心者の方には5,000円〜15,000円程度の中価格帯のボードがおすすめです。
エフェクターボードはエフェクターを持ち運ぶ・守るために重要ですが高いものを無理にお金を使うともったいないです。
エフェクターボードは最低限のものを用意し、エフェクターや別の機材にお金をかける方がいいでしょう。
必要な電源とサプライの選び方
エフェクターに電源を供給するパワーサプライは、エフェクターボードの重要な構成要素です。
電源の種類とその特徴
エフェクターの電源には主に以下の3種類があります。
- 電池:手軽だが、頻繁な交換が必要
- 個別のACアダプター:安価だが、複数必要になると煩雑になる
- パワーサプライ:複数のエフェクターに電源を供給できる便利なアイテム
一番おすすめはパワーサプライです。
エフェクターが1〜3個の場合は、ACアダプターを使っても問題ないですが、それ以上になってくると、コンセントの抜き差しが大変です。
スタジオによっては、コンセントが足りないといったケースもあるでしょう。
そのため、エフェクターを今後増やす可能性があれば、パワーサプライを買いましょう。
パワーサプライの接続方法
パワーサプライの接続は以下の手順で行います。
- パワーサプライをエフェクターボードに固定する
- パワーサプライの出力ケーブルを各エフェクターの電源端子に接続する
- パワーサプライのACケーブルをコンセントに接続する
接続する際は、各エフェクターの電圧と極性を確認し、適切な出力を選択することが重要です。
ノイズを減らすための対策
パワーサプライを使用する際、もしノイズがきになる場合、ノイズを減らすために以下の対策しましょう。
- 高品質なパワーサプライを選ぶ
- アイソレート型(各出力が独立している)のパワーサプライを使用する
- 電源ケーブルと信号ケーブルを離して配置する
- 必要に応じてノイズフィルターを使用する
これらの対策を行うことで、クリーンな電源供給が可能になり、ノイズが改善できるでしょう。
配線に関する便利な知識
最後に、エフェクターボードの配線に関する便利な知識をいくつか紹介します。
ケーブルの種類と選び方
エフェクターボードで使用するケーブルには主に以下の2種類があります。
- シールドケーブル:ギターからボード、ボードからアンプへの接続用
- パッチケーブル:エフェクター間の接続用
選び方のポイントは以下の通りです。
- 高品質な導体(無酸素銅など)を使用しているもの
- 十分なシールド性能を持つもの
- 適切な長さのもの(長すぎると信号が劣化する)
シールドとノイズ対策
ノイズを軽減するためのシールド対策として、以下の点に注意しましょう。
- 高品質なシールドケーブルを使用する
- ケーブルは必要最小限の長さにする
- 電源ケーブルと信号ケーブルを交差させない
- 必要に応じてノイズゲートを使用する
これらの対策を行うことで、ノイズが緩和される可能性があります。
接続の注意点とコツ
エフェクターボードを組む際の接続に関する注意点とコツを紹介します。
- 接続順序を守る:基本的な接続順序を意識しつつ、自分の好みに合わせてアレンジする
- ケーブルの取り回しに注意:フットスイッチの操作の邪魔にならないよう配置する
- 余裕を持った配線:ケーブルにテンションがかからないよう、少し余裕を持たせて配線する
- 定期的なメンテナンス:接続部分の緩みやケーブルの劣化をチェックし、必要に応じて交換する
これらの点に注意しながら、丁寧に接続作業を行うことで、トラブルの少ない安定したエフェクターボードを組むことができます。
まとめ
エフェクターボードを組むことで、複数のエフェクターを効率的に管理し、演奏中のスムーズな切り替えが可能になります。また、自分だけのサウンドを作り出す楽しさも味わえるでしょう。
最初は完璧を目指さず、使いながら少しずつ改良していくのがおすすめです。
最後に、エフェクターボードは手段であって目的ではないことを忘れないでください。
自分の好みの音を作るために必要なエフェクターを選び、そのエフェクターを上手く活用するためのエフェクターボード作りをしましょう。